現在日本は銀行に100万円預けて、利息が16円。
厳しい時代を乗り切るために日本人は今、投資に注目しています。
魅力ある投資ですが、こと暗号資産(仮想通貨)の中身を見るとサバイバルゲーム。
価値が上がったら即売るか、待てばよいのか、初心者は悩みますよね?
そんな時はガチホ(長期保有)です。
ガチホは戦略の1つで、前線から一歩引いて守備強めで投資したい方が考える投資。
さらに今は(2022年12月)仮想通貨の動きが多いフェーズのため、それまでガチホ組も動き、
様々な投資機会が散見されます。
本記事では
ガチホのやり方
銘柄の選び方
損をしないための注意点
初心者でも大きな損をしないよう、分かりやすくガチホの方法を解説していきます。
twitter:@crypto_dog_jon
職歴:WEBマーケター12年
(通販WEB責任者6年、代理店6年)
現職:SNS系WEBマーケ会社勤務
今まで担当したHP:300種以上
IT補助金も案内しています
暗号資産の大海原に飛び出した小舟を助ける記事でありたい
ガチホとは
・ガチホとは「本気で保持する」つまり、もっと寝かせて価値が良くなるのを待つ意味です。
・ガチホはチャートに張り付くことなく、購入後、放置して利益が良くなるのを待つ戦略です。
・ガチホの一種であるレンティング(仮想通貨の貸し出し)により利益を考える人もいます。
各著名なアナリストたちは
リスクを上手くコントロールするのが投資
と言われています。
しかし、初心者が管理するのは厳しいです。
仮に儲かったとしても、儲け続けなければなりません。理由は翌年発生する税金の問題です。
仮想通貨の税金についてはこちらの記事に詳しく記載しています。
https://zaitaku.media/crypto-tax/
短期トレードでもガチホと呼ぶ
相場が上り調子の状態になった時、ガチホで待つ、といった言い方もあります。
購入時よりも価値が上回っていく場合は我慢して動かなさい方も多いです。
ガチホの期間は
多くのサイトを見ると ガチホの期間は通常1-2年以上が散見されます。
中には5年持っている方もいるようです。
特徴として、暗号資産の長期保有は投資保険とは異なり、契約や解約などの操作ありません。
つまり、買った後、放置しているわけです。
(放置のやり方として保管しておくウォレットを取引所orコールドウォレットにするかを決めなければなりませんが、その話は下部に記載)
ちなみに持っているだけなら税金は発生しません。
売った時の利益に関して発生します。
ただし他のコインを購入した場合は異なります。
他にも様々なメリットがみえてきます。
ガチホのメリット
・ボラティリティーといって価格変動が大きい仮想通貨市場で一喜一憂しなくてよい
・チャート観察に時間をとられない
上記のように一定期間、管理をそのままにしておける。
初心者に限らず、ほっといておける点が強みです。
これだと副業でできますね。
例えるならば、2017年にビットコインは最高値700万円を記録しましたが、その1年後200万円以下になっています。
ただ3年後には回復していきます。
焦って1年後に売却するのと、3年ガチホして売却するのでは利益が異なります。
ガチホのデメリット
ここからは、心配事にフューチャーし解決策を一緒に見ていきましょう。
機会損失
ボラティリティーが大きいからこそ短期トレードで速やかに利益を考える投資家もいます。
極端な例ですが、イーサリアムが1ヵ月で15万円が30万円に跳ね上がった場合、200%の利益が確定している状態です。
1ヵ月後18万円まで下落した時は、幻の200%利益になるわけです。
このように
「短期でやっておけば、、、」
といったガチホによる機会損失の可能性は否定できません。
短期トレードのメリットについてはこちら
https://zaitaku.media/crypto-shortterm-trade/
利益が出るまで時間がかかる
長期間、コインを拘束するという決意であれば、売却して手元に日本円が手に入るまで時間がかかります。
(気が変わって、すぐに売ることも可能です)
当たり前ですがガチホする人は長期的に価値が上がっていく可能性に投資していますので、
その時期(解約時期)をどう見るか?
が利益に大きく絡んできます。
盗難
100万円分のビットコインが直接盗まれることはありませんが、仮想通貨が誕生した初期は取引所(仮想通貨取引所)へのハッキングにより金庫の暗号資産が盗まれたケースは存在します(マウントゴックス事件で検索)。
その対策として生まれたのがコールドウォレットです。
個人的な所感ですが、インターネットに接続されていない状態で資産を管理するところが増えてきました。
紙で秘密鍵を管理するペーパーウォレット
専用デバイスで管理するハードウェアウォレット
このように物理的に牢堅性を高めてハッキングから守っています。
コインチェックはコールドウォレットにて管理することが可能です。
https://coincheck.com/ja/article/360
取引所の差し押さえや破産
周知の事実ですが、FTXの破産は人が要因とされています。
(FTX破産で検索)。
こうした出来事は、預けていたお金が不正に利用され、取引所の資産が差し押さえ(預けていたコインや日本円が凍結され出せなる)結果倒産して返ってこなくなる残念なことです。
ガチホするための対策として
・取引所でなく個人のウォレットで保管しておくこと
・経営資金を完全に分離して管理している取引所をえらぶこと
といったことを行うとよいでしょう。
ガチホのやり方のまとめ
・コインの選定(相場や将来性・時価総額を加味)
・ガチホ期間をざっくり決めておく
・購入場所の手数料等チェック
・シンプルにコインを買って放置
・ウォレットは個人、もしくは経営資金を完全に分離して管理している取引所
・税金(個人なのか法人なのか)を調べて利益確定(売却する)
・手数料も計算して利益確定(売却する)
値上がりしそうでも注意したい仮想通貨の選び方
・コインがホワイトリスト銘柄であること
・時価総額が高く流動性が低いもの
・3年間のチャート推移が上昇傾向
コインがホワイトリスト銘柄であること
ホワイトリストとは、 金融庁に登録されている取引所で扱われているコインのことです。
(取引所・販売所が新しいコインを取扱いするときは申請が必要)
つまり金融庁から認められたコインを指します。
暗号資産の中にはマネーロンダリングやテロの資金として使う実態的利用価値のないものも存在します。
そのような不透明なコインをガチホしても事件に巻き込まれるだけです。
またコインにはそれぞれ作られた“目的”が存在します。
こちらも将来性としてどうなのか判断していきます。
ホワイトリスト一覧
https://coincheck.com/ja/article/400
時価総額
時価総額は発行数を意味します。
「暗号資産 時価総額 ランキング」などで出てきますが、筆者は最低でも100億を1つの目安とします。
一概には言えませんが時価総額が少ないとボラティリティーが激しかったり、買い手や売り手が少ない、情報が少ないといった懸念があるからです。
流動性
流動性に関しては一般的に
流動性が低いとボラティリティが高、
流動性が高いとボラティリティは低、
となります。
ボラティリティが低い状態は、需要と供給が安定(買い・売り手が多い)しています。
私たちが一番怖いのは現金化できないことです。
ガチホしてても買い手がいなければ大損します。
市場としては取引が成立しにくい高ボラティリティのコインは危険です。
アルトコイン(有名どころ以外のコイン)は高ボラティリティですが、ハイリスクハイリターンとしてとらえるのが一般的。
過去からのチャートを確認し、イーサリアムやビットコインと1日、1ヶ月、半年の3つを比べてみてください。
3年間のチャート推移が上昇傾向
チャートの推移は重要です。
チャートの山や谷(上昇と下降)を繰り返しながらもキチンと「少しずつ上がっていっている」ことは大切です。
各種銘柄のチャートを比較して、有名どころがどんな動きをしているか調べます。
結局は調べた量が多いほど、自信につながりますので、他人から聞いた情報だけではなく調べてから答え合わせをしていくことが重要です。
ブロックチェーン分析企業Glassnode
世界には多くの分析家(アナリスト)がいて情報を発信しています。
メディアや企業ベースでの発表を指標に、コインの保有者がどれだけいるか、も大切です。
情報源は日本だけでなく海外のアナリストやサイトも見ておきます。
📈 #Bitcoin $BTC Number of Non-Zero Addresses just reached an ATH of 40,276,163
Previous ATH of 40,275,801 was observed on 05 February 2022
View metric:https://t.co/VtoChZbLsa pic.twitter.com/hTnHlN9GeU
— glassnode alerts (@glassnodealerts) February 27, 2022
ポイントは上記の通りですが、小難しいことは考えず、とりあえず
「暗号資産やってみたい」
という人はビットコインを1万円買っておいて1年放置してみるのも1つの手です。
(万が一の失敗を考え、生活に影響しない余剰資金で行うこと)
積立もガチホの一種です。詳しい記事はコチラ
https://zaitaku.media/crypto-accumulation/
レンディングによる利益
・レンディングは取引所にて保有している通貨を貸し出す仕組み
・取引所は銀行のように借りた仮想通貨を他の投資家に貸す仕組み
・審査があるため、貸し出しできない場合もある
・一般的に高利率である事が多い
・利息の支払いは預けた期間の後に利用料が上乗せされ返却される
・レンディングは一定期間動かすことができない
レンディングとは融資・貸付けといった意味があります。
売買の知識がなくとも取引所に預ける形で、始め方は簡単でコインチェックだと下記のようになります。
取引アカウントから「貸暗号資産アカウント」に切り替えを行い、「(対象暗号資産)を貸す」ボタンをクリックすると審査が始まります。
後は取引所の審査に合格して、勝手に出しだしを行います。
日本円で最低1万円相当額の暗号資産から始めることができます。
利益はこんな感じです。
• 14日間 年率1%
• 30日間 年率2%
• 90日間 年率3%
• 180日間 年率4%
• 365日間 年率5%
10BTCを90日間貸出した場合は10BTC × 0.03 ÷ 365日 × 90日 = 0.0739726BTCが利用料となります。
CoincheckのFAQはこちら
https://faq.coincheck.com/s/article/50102?language=ja
ガチホとは相性がよく、貸し出している間も相場とは別に利息が付きます。
ただ、一度契約(設定ですが)すると契約期間中は解約できないことがほとんど。
例え相場が上昇しても動かせないのがレンディングです。
また、取引所との契約になりますので、信頼できる取引所を選ばないと、倒産や凍結など返却されない危険性があります。
ステーキング
・ステーキングは取引所にて保有している通貨を貸し出す仕組み(ビットコインはできない)
・取引所は借りた仮想通貨でステーキングに参加しブロックチェーンを構築しコインを得ている(このコインが分配される)
・審査はなく、貸し出しONOFFで選ぶことができる(最小1日単位で預けることができる)
・一般的に低利率である(無報酬の月もある)
・利息の支払いは最短1カ月
GMOコインだと下記のようなイメージです。
自身で特別なお手続きをしていただく必要はありません。
対象銘柄を保有するには、当社取引によって現物で購入する、もしくは外部サービスからの預入が必要です。
ステーキング対象の暗号資産は現在、以下の6銘柄です。
年率
・コスモス(ATOM):6.5%〜7.2%
・ポルカドット(DOT):4.4%〜5.3%
・シンボル(XYM):3.2%〜4.5%
・テゾス(XYM):2.1%〜4.3%
・クアンタム(QTUM)1.3%〜4.2%
・カルダノ(ADA):2.5%〜3.5%
報酬年率は固定ではなく変動性で、取引所に配分される数量によっては見込みの報酬年率を下回る場合がある。
GMOコインのFAQはこちら
https://support.coin.z.com/hc/ja/sections/900002126303-%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
ステーキングは対象仮想通貨を(購入)保持することで取引所が代行して通貨ネットワークの生成に参加し、そのリターンを得る仕組みです。
言い換えると「対象コインの購入費の一部がコイン維持費に割り当てられてる」
そんな感覚です。
長期的にコインを保持するガチホ組にとってはありがたい仕組みです。
ただ、配分が銘柄によってルールが異なります。
例えば小数点第6位未満は切り捨てられるため多めに持っておかないと配分されない、取引所に報酬が分配されない月があったりすることがあります(ステーキングしても報酬対象にならないときがある)。
レンディングと異なり、ステーキングは、できる仮想通貨が決まっています。
理由としては仮想通貨を成り立たせている仕組みがプルーフオブステーク(PoS)のものに限る(ビットコインはプルーフオブワーク(PoW)であるためステーキングできない)ためです。
仮想通貨の成り立ちの知識を得たい方はこちら
レンディングとステーキングどっちがよい?
結論としては返金の確実性をもとにした場合、ステーキングです。
理由としては預けたコインがシステムの維持のために使われており、ある意味システムが破壊されない限り、お金が返ってくる可能性が高いからです。
次にガチホ組によってはそのコインの利益もさることながら永続的に続くことが重要です。
コインの使われ方を考えたときにステーキングはガチホと相互作用的な性質も持っています。
ただステーキングもレンディングも取引所のウォレット(口座の開設)に入れておく必要があるため、倒産したら話は別です。
年利の利率だけでなく、取引所の時価総額や事業体の運営状況・セキュリティも視野に入れる必要があります。
メインの利益としてレンディングとステーキングを考えるのであれば上記のリスクも考慮して決めていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ガチホは仮想通貨の長期保有(ホールド)のことです。
株式投資にも似た運用で、仮想通貨の場合、スマホがあれば個人でできる仕組みが魅力です。
ガチで保有するだけなので初心者でもハードルが低い運用が可能です(利益が出るかは別)。
取引所のガチホ向けの機能としてレンディングとステーキング・積立投資まで簡単に設定できるサービスを提供しています。
大切なことは
・取引所の信頼性をはかること
・長期とは通常1-2年以上がサイトでよく散見される。
・(値動き)チャートに時間を取られず長い目で利益をねらいます
・短期トレードと異なり決済手数料が少なくて済みます
・相場の急変で機会損失する場合があります
・コールドウォレットなどでリスクを回避します
・ガチホする銘柄はホワイトリストのものが好ましい
・レンディングとステーキングという利益の出し方もあります
上記を抑えるとよいでしょう。
暗号資産の税金の計算についてはコチラの記事に記載
https://zaitaku.media/crypto-tax/
現物取引やレバレッジなど難しいことは考えず、ひたすらガチホするのも暗号資産の投資方法の1つです。
ガチホは取引所のニュースや口コミ・評判だけではなく運用実態や時価総額などをもとに信頼性をはかる必要があり、見る目が肥えてくると安心して投資を続けることができます。
通帳への入金含め手数料についての最新情報は、基本的に各所取引所の公式サイトを常に確認しておくことで解決します。
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2023 1月最新
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