本記事は初心者向けに半減期の仕組みからユーザー・マイナーの影響まで解説していきます。
半減期によって
・過去どのような事が起きたのか
・前後の時に市場価格への影響
またどのような事が起こっているのか、解説していきます。
ライター紹介
twitter:@crypto_dog_jon
職歴:WEBマーケター12年
(通販WEB責任者6年、代理店6年)
現職:SNS系WEBマーケ会社勤務
今まで担当したHP:300種以上
IT補助金も案内しています
暗号資産の大海原に飛び出した小舟を助ける記事でありたい
半減期とは
ビットコインの発行量が半分になる日を指します。
発行量は始まった時から2100万枚と決まっており、限定感を出すことで価値を維持しようとしてます。
ビットコインはマインニング(ブロックを生成する人)実施者に発行されます。
マイナー(マインニングを行う人)が増えてもビットコインの供給速度を落とすために、発行量を半減していくプログラムになっている訳です。
最初は50btc、2012年に25btc、2016年に12.5btc、2020年に6.25btcと、半減してきた過去があります。
半減期というと、会社の1期(3ヵ月)をイメージしそうですが、 正しくは半減した日を指します。
半減期の仕組み
ビットコインはブロックチェーンと呼ばれる分散型台帳で管理されています。
ブロックチェーンのブロックが210,000個に到達する毎に半減するようプログラムされています。
2022年までに3回の半減期を経験しているため、現在のブロック数は630,000個であることが分かります。
海外取引所のバイナンスがビットコイン半減期のカウントダウンを提供しています。
サイトで散見される言葉として
「来年は半減期が来る」とか
「4度目の半減期に到達」
など書いてありますが、現在の6.25btcが3.125btcになった時を半減期と呼びます。
中身は前回の半減したタイミングから210,000個増えた時となります。
ビットコインのブロック報酬は、ビットコインを新たに発行するための報酬です。
既にお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、マインニングを行っている企業や個人は報酬であるビットコインが半減されると採算が合わなくなります。
マインニングは巨大なコンピューターと膨大な電気代が必要であるため、この半減期によって撤退する会社が発生します。
ビットコインはいつ終わる?
発行量は始まった時から 2100万枚と決まっており、2140年をめどに終わると言われています。
理由としてはマイナーへの報酬が1ブロックあたりの報酬が0、厳密に言うと最小単位(0.00000001BTC)を割ったら発行停止となります。
4年に一度と言われる半減期の回数は33回までと決まっているため、現状の報酬費用を考えると理論的には2140年になります。
2022年末時点でのビットコインの発行数は、全体の約90%にあたる1,889万枚です。
ブロック数としてはおよそ700,000ブロック。
ただこれは、あくまで初期設定に基づいた予測であって、将来的に変わる可能性もあります。
現在のマインニング報酬はいくらですか
2023年1月、ビットコインのマイニング報酬は6.25btcです。
もともとは2020年5月前までは12.5btcでした。
マイナーたちは報酬が減少したことで収益性が低下しているという意見がSNSやサイト上で多く見られます。
また近年のインフレにより、マイニングに必要な電気代、機器の購入や管理費用も高くなっている影響で採算が合わなくなる二重苦状態。
事業撤退する企業も増えているそうです。
ただ、ビットコインの価値が高まった場合、6.25btcでもコストを吸収できる可能性があるため、マイナーも一心同体でビットコインを運用している訳です。
次の半減期は2024年ごろと予想されており、3.125btcに減少します。
マイニングのやり方
マイニングを行うためのハイスペックコンピューターを用意します。
次にビットマイニングソフトウェアをダウンロードします。必要に応じてアカウントを作ります。
(例:Awesome Miner)
ソフトを起動するとビットコインアドレスを求められますのでウォレットを用意しておきます。
次に、ソフト上でマイニングプールと呼ばれる、多数のマイナーが集まるグループを選びます(ソロタイプも選べます)。
一般的には、このようなグループに所属してマインニングし報酬を分配しています。
ただしプールのグループによって分配方法が異なるため注意が必要です。
ここまで来たら準備は終わりなのでマイニングプールでマイニングを開始します。
そのグループでブロックを生成できれば、ビットコインネットワークから報酬が得られます。
ちなみに報酬は各マイナーが貢献した分だけ分配されるイメージです。
以上が簡易的ですがマイニングの手順です。
半減期が市場に与える影響
ビットコインの半減期は、文字通り、新しいビットコインの供給が半分になります。
当然、市場でのビットコイン流通量が減少するため、大きな影響を与えます。
下記は、影響の例です。
価格の上昇(ボラティリティ増):
過去の半減期を振り返ると、半減期前後に価格が上昇する傾向がありました。シンプルに需要より供給を上回るためです。
マイニング収益減少:
半減期はマイニング報酬が半減する影響からマイナーの収益性も変化します。
事業採算を合わせるためにマイニングを中止することさえあります。
こうなるとネットワークのハッシュレート(マイニングの処理能力)が低くなり取引処理速度が遅くなることがあります。
このように、ビットコイン半減期は、需要と供給が変化するため、市場に大きな影響を与えます。
正確なデータを予測するためには過去3回の影響を学ぶしかありません。
十分に分析を行った上で投資を行うことをおススメします。
ビットコイン1度目の半減期の影響
ビットコインの最初の半減期は2012年11月28日に発生しています。
ビットコインの価格が上昇
2012年7月:632円
2012年8月:872円
2012年9月:912円
2012年10月:929円
2012年11月:942円(半減期)
2012年12月:1,135円
2013年1月:1,048円
2013年2月:2,445円
2013年3月:5,521円
2013年4月:12,804円
参照:Bitcoin日本語情報サイトhttps://jpbitcoin.com/market/volume
マインニングの人口推移等の情報はなかったのですが、半減期が市場に浸透し、徐々に値上がりしていきます。
2013年4月には価格が過去最高値を記録しました。
マイニングの難易度も上昇
半減期が発生しブロック報酬が50btc→25btcと半分になりました。
当然、収益が激変し、マイナー達にとって採掘しても採算が合わない人も出てきますし、収益を稼ぐために数を増やさなければなりません。
ビットコインは一番早く計算を行ったマイナーに報酬が行くため結果、マイニングの競争が激化し、あきらかに難易度が上がりました。
これにより、新たなハイスペックPCの導入などブロックの採掘に必要なコストが増加し、マインニング業界にも激震となった時期です。
ただ、1btcの価格が10倍になったため、一時的にですがマイナーは利益を得ることができています。
例:
半減期前
毎月10回のマイニングを行うと10回×50btc=500btc(500×942円=471,000円)
半減期後
毎月10回のマイニングを行うと10回×25btc=250btc(250×12,804円=3,201,000円)
ただ、上記はあくまで数字上の話であり、マインニング自体の難易度が上がっているため半減期後は必ずしも同じ回数のマインニングができているかは定かではありません。
多くは難易度上昇により、安定したマインニングができかねる環境になったと言えます。
これによりマイナーはより速いブロックの生成を行い、それはユーザーにとっては取引完了スピードも高まる。
加えてビットコイン供給量が少なくなるため市場価値の上昇と、実に多くのビットコインプログラム全体を推し進める影響が発生しています。
ビットコイン2度目の半減期の影響
ビットコインの最初の半減期は2016年7月に発生しています。
ビットコインの価格が上昇
2016年3月:47,549円
2016年4月:47,902円
2016年5月:50,309円
2016年6月:67,746円
2016年7月:68,808円(半減期)
2016年8月:59,103円
2016年9月:61,891円
2016年10月:67,308円
2016年11月:79,406円
2016年12月:97,301円
参照:Bitcoin日本語情報サイトhttps://jpbitcoin.com/market/volume
この後2016年12月に過去最高値を記録しますが、この後ずっと右肩上がりを続けます。
半減期より半年後の2017年1月は初の10万円越え、その半年後2017年7月は28万円。
そして2017年12月には1btc170万円となります。
多くの各取引所や販売所が事業を開始、ネット上の広告でも仮想通貨が散見された時期です。
いわゆるビットコインのバブルと言われています。
ビットコインのバブルの歴史はこちら
このように2度目の半減期も価格上昇が見られました。
過去事例があることからも半減期が近づくにつれて、ユーザーは逃しまいとビットコインを買う傾向がありました。
ここで間違ってはいけないことは、市場は噂先導型であることです。
「ビットコインの発行が少なくなるぞ」という投資家たちの心情が売り買いを活発にさせ、取引量が多くなり、買いたい人が多ければ価格は高くなっていきます。
結果市場に影響をもたらすわけです。
ビットコイン3度目の半減期の影響
ビットコインの最初の半減期は2020年5月に発生しています。
ビットコインの価格が上昇
2016年1月:908,191円
2016年2月:1,060,119円
2016年3月:748,767円
2016年4月:776,428円
2016年5月:993,203(半減期)
2016年6月:1,016,292円
2016年7月:1,020,762円
2016年8月:1,124,022円
2016年9月:1,234,761円
2016年10月:1,124,022円
参照:Bitcoin日本語情報サイトhttps://jpbitcoin.com/market/volume
ビットコインの3度目の半減期の後もやはり、前回同様の反応を示しています。
半減期前は不安定だった価格も、半減期後には価格が右肩上がりするというパターンが見られました。
そして再びバブルが訪れます。
半年後の2020年12月に110万円だったかと思うと、2021年4月には624万円というビットコイン市場最高額が記録されました。
2度あることは3度ある、ではないですが今回の動きは兎に角動きが激しいです。
1btcで100万円単位の変動があり、投資家も下手に動けません。
このように1回の取引がハイリスクハイリターンになるため価格は上昇していますが取引量は異常なほど少なくなっています。
以上が過去の半減期の前後の影響です。
こうしてみると半減期は4年に一度のイベントでオリンピックの様な感じで来ます。
その度にマイナーは報酬が半減するため、次第に競争が激化し、淘汰されていく。
ビットコインは供給量減少を受け、価格が上昇するといった傾向が見られます。
ジェネシスブロック(初のブロックのこと)ができた一番最初からこの構想を見据えてプログラムされていたのかは開発者のみ知るところですが、半減期の傾向は上記の様になります。
ただし、過去の価格変動は保障するものではありません。
投資にはリスクが伴いますので注意が必要です。
半減期を考慮した取引所を選ぶ
初心者が最初に悩むのは取引所選びです。
手軽にビットコインを売買するためには取引所を利用される方が多いと思います。
まずは 代表的な5つの取引所を見て勉強します。
アカウントを作るだけであれば無料ですので、それぞれのアカウントを作成しても良いです。
最短でビットコインにアプローチすることができます。
初心者には、信頼できる取引所を選ぶために金融庁の認可を得ている取引所を選ぶと良いでしょう。
bitflyer(ビットフライヤー)
取扱い通貨:
19種類
サービス:
現物取引(販売所)・現物取引(取引所) ・レバレッジ取引
取引手数料:
約定数量 × 0.01 ~ 0.15%(単位: BTC)
入出金方法:
銀行振込、コンビニ、キャッシュバック決済など多数
特徴:
日本で1番取引量が多い仮想通貨取引所。
2022年国内シェア49%と断トツの1位です。
広告のキャッチコピーに6年連続 no.1、と題しているだけあります。
操作画面は他社と比較しても画面が見やすい、文字が大きく分かりやすいレビューが散見されます。
GMOコイン
サービス:
現物 取引(販売所)・現物取引(取引所)・レバレッジ取引
取引手数料:
Maker-0.03%~-0.01%、Taker0.05%~0.09%
入出金方法:
銀行振込
特徴:
年間取引量はビットコインだけで見ると 国内シェア23%とビットフライヤーに次いで多くなっています。
ネット広告や証券大手であるGMOフィナンシャルグループの一角であり、安心して取引ができることが特徴。
オリコン顧客満足度®調査 暗号資産取引所 現物取引」において総合第1位(2年連続)。
銘柄の種類が豊富なのも頼りになります。
Coincheck(コインチェック)
サービス:
現物取引(販売所)・現物取引(取引所)
取引手数料:
0円
入出金方法:
銀行振込、クレジットカード、コンビニ決済
特徴:
年間取引量はビットコインだけで見ると国内シェア11%。
口座数も174万口座、預かり金額は4251億円と国内ナンバー2と言ってよいでしょう。
そして取引手数料0円ということ、 初心者でも見やすいチャートである「トレードビュー」を標準装備しているのはトレーダーにとってありがたいサービスです。
bitbank(ビットバンク)
サービス:
現物取引(販売所)・現物取引(取引所)
取引手数料:
Maker:-0.02%Taker:0.12%(一部の銘柄を除く)
入出金方法:
銀行振込
特徴:
資本金が86億4,721万円と断トツに多いのは安心材料の1つでしょう。
ビットコインの貸し借り(レンディング)サービスが充実していて、アルトコインの銘柄が多いのも特徴です。
幅広く仮想通貨を配備したい方におすすめです。
ビットポイント
取扱い通貨:
15種類
サービス:
現物取引(販売所)・現物取引(取引所)
取引手数料:
無料
入出金方法:
銀行振込
特徴:
預かり金額は3,272億円と国内中堅所のビットポイントですが、 無料項目が断トツで多いのがユーザーの人気を集めています。
アプリが2つあり、1つは専用の取引所にアクセスできるBITPoint Lite。
もう1つはウォレット機能を備えたBITPoint Walletがあります。
dmm bitcoin
サービス:
現物取引(販売所)・現物取引(取引所)・レバレッジ取引
取引手数料:
無料(レバレッジ0.04%/日)
入出金方法:
銀行振込
特徴:
販売所という立ち位置が強いですが、 独自のサービスBitMatchを持っています。
最近はアルトコインのレバレッジ取引に力をいれているので、他のコインに興味がある方にはおすすめです。
預かり金額は38億円と国内順中堅と言ってよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
半減期は4年に一度のペースでやってきます。
今の所、3度の半減期を経験し、そのタイミングで価格が上昇を続けています。
ただし、過去の価格変動は未来を保障するものではありません。投資にはリスクが伴いますので注意が必要です。
2023 年 1月 時点
リスク管理について:本記事 以外に日本円の出金・通帳への入金含め手数料についての最新情報は、基本的に各所取引所の公式 サイト(詳細 コンテンツ)を自身で確認しておくことで解決します。
※取引所の取り扱いコインは年々追加されます。
記載の費用より値上がりしている可能性もあります。
※提供している最新のサービスを確認ください。
トレードを行う場合、特にローカル ウォレットはスマートフォンやPCは必ずセキュリティを強化しておきましょう。
ネット上で検索すると様々なサービス・キャンペーンや勧誘で仮想通貨を促す記事がありますが、金融庁に認定された業者のみ広告が許諾されていますのでご注意ください。
※上記の情報につきまして、その完全性・最新性・正確性について保証するものではなく、また、特定の暗号資産(仮想通貨)の推奨を行うものではありません。
ニュースでもある通り、暗号資産は値動きが大きな金融商品です。
初心者の方はリスクを考え、投資する資金は生活費とは別(余剰 資金)で少額にて取引を行いましょう。